今日から始める着物のある暮らし

自由に、からだがよろこぶ、着物のくらし

男の子の浴衣

昨夏、3才の息子に、浴衣を作りました。
甚平ではなく、浴衣です。

 

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電車大好きな子なので、新幹線柄の布を選びました。
遠目で見ると、幾何学模様か短冊柄のように見えるかな…と。

 

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狙い通り、ご機嫌で着てくれました。

 

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身長105センチの息子に、身丈110で作り、80センチになるよう腰揚げしてみましたが、まだ丈が長め。
走り回ると危ないので、この後もう少し短くしました。


夏祭りの季節、女の子は浴衣や浴衣ドレスを着る子が多いですが、
男の子の浴衣はあまり見ませんよね。

甚平も動きやすくていいけれど、
浴衣もなかなかいいと思いませんか?

 

男児用の浴衣は、市販の物を調べても種類が少なく、
もちろん電車柄なんて見当たらないので、作っちゃいました。


参考にした本はこちら。

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110センチの洋服生地での裁断図が掲載されています。

 

浴衣づくりをやってみて、男の子と女の子の着物の違いを初めて知りました。

袖の形が違うんですね。

男の子は振りの無い形の筒袖、女の子のは元禄袖というそうです。


裁断はスペースが要るので大変でしたが、縫うのはほとんど直線縫いなのでミシンがあれば楽々進みます。
衿まわりのところだけカーブがあり、ちょっと難しかったです。


肩揚げ&腰揚げも、勝手がわからず苦戦しましたが、どうにか形になりました。

 

保育園の夕涼み会、盆踊り、花火大会…浴衣で夏のイベントを楽しみました。

 

 

 

着物生活のはじまり

ごく平凡な会社員(二児の母)の私が、
一年前から着物のある暮らしを始めた。


子どもの頃から着物は好きだった。

母にお正月の着物を着せてもらうのが楽しみだったし、

大人になってからは三砂ちづるさんの本を読んで以来、

着物のあるくらしにずっと憧れていた。

 

『 いつか、着物を着てくらしてみたい』

 

そういう思いがずっと胸の内にあった。

 

けれど、「いつか」と思っているうちは、その日は永遠にやってこないもの。


着付けを習わないと着られない
子どもが幼いうちは着られない
着物のルールを知らないと着られない


着ない言い訳ばっかり作ってることに気付いた。

だから、「いつか」ではなく「今」はじめることにした。

 

おさがりの着物を引っ張り出し、季節や何やら無視して、とにかく着た。
浴衣を着るくらいの知識しかなかったけど、着た。


お出かけ着ではない、日常の着物。

家の中で着るのだから、誰にも咎められずに、縛られずに、自由に着ていい。

シワがよっていたって、裾が曲がってたっていい。
少しぐちゃっとしているくらいが自然でよい。

他の誰のためでもない、自分のために着る、自分のからだに寄り添う着物。

ハレの日ではないケの日の着物。

ご飯とお味噌汁みたいな、毎日のご飯のようなあったかい着物。


そういう着物を体験したくて、着始めた。


平日は仕事から帰ったら着物に着替えて家事をして、
休日は走り回る必要がなければ1日着物で過ごすというスタイル。

着物はわたしの日常の一部になった。

着物がますます好きになった。

 

もっとたくさんの人に、着物のよさを知ってほしい。
そう思って、着物のことをブログに綴ることにした。

 

実家のタンスの奥に眠ってる着物や
一年に数回着るか着ないかの浴衣。

命を吹き込むのは、あなた次第。

 

 

 

写真は、着始めたばかりの頃のもの。
おばあちゃんの着物(サマーウール?)に兵児帯(草木染めした晒し)f:id:kimonosae:20161218180159j:image